NOTES OF A JOURNEY

軟禁

クアラルンプールで滞在している部屋から見える景色。

全面ガラスの出窓、眼下には市街地中心部が広がり、KLタワーやペトロナスツインタワーが光り輝いている。

この素晴らしい展望の部屋に半ば軟禁されて早40時間。手を少し伸ばせば届きそうな距離に懐かしのクアラルンプールが広がっているのに、外出もままならない。

早く明日になあれ。

クアラルンプールの高層ホテルの上から

昨日、3年振りのマレーシア、クアラルンプールに到着。

僕が今までの人生の中で訪れている回数が1番多い国がマレーシア。ヨーロッパや東南アジアの他の国々に行く際にマレーシア航空を利用して、ストップオーバーで立ち寄ることが多かったことがその理由だ。たったそれだけのことなのに何だか不思議。空港に着くと、まるで幼い頃育った場所に久しぶりに戻ったような郷愁を覚えたのだった。行き交う人々の顔立ち、空港係員の服装、そして案内板のマレー語までもが、どこか懐かしい。

ただ今までと今回の訪問とが決定的に違うのは、今回がビジネス目的だということ。僕にとってマレーシアといえば、グルメ！ビーチ！グルメ！ショッピング！グルメ！、なのだけれど、今回はどうやらなかなか縁遠そうだ。到着しておおよそ24時間経つけれど、まだホテルから一歩も外に出ていない。一緒に来ている上司が日本食以外をどうやら受け付けないようなので、まだ寿司と鉄板焼きしか食べていない。

仕事でとはいえ、せっかく海外まで来て何してるんだろう。ホテル35階の自室の窓から美しいマレーシア市街地を望みつつ、そう思う。せめて、上司が先に帰った後の最終日のフリータイム5時間、旧友と再会して思い出話に花を咲かせたい。

Business Trip to Malaysia

My next trip is to Malaysia, visiting Kuala Lumpur from 29th October to 2nd November. It is going to be my first time to stay in KL on business.
Tokyo Stock Exchange and my firm are going to hold the seminar introducing the listing opportunities for Malaysian companies. Tokyo Stock Exchange, aiming to become the central market of Asia, is enthusiastic about promoting itself as the potential listing market for mainly Asian companies, and my firm is supporting it as an underwriter.
I am the arranger and will be one of the speakers in the seminar, luckily having the experience of managing U.K. company's primary listing on TSE Mothers. Cannot believe how busy it will be for coming 3 weeks because of the preparation, however will do my best to make the most of the opportunity.

ということで、3年ぶりにマレーシアに飛ぶ。海外の友人も時々このブログを読んでくれているようなので、あえて英語で書いてみた。マレーシアの旧友に会えるといいな。Weihan、Jason元気かい？

エジプトより帰国

9月21～28日のエジプト旅行より帰還。最終日にお腹を壊して帰国後5日間下し続けたりしたけれど、総じて楽しい旅だった。ツアー旅行に1人で参加して浮かないかという不安も、僕の他に1人参加者が2名いたり、24名の参加者の内圧倒的多数が同年代だったりしたことで払拭された。特に旅の終盤では結構みんな打ち解けて、まるで修学旅行のような和気藹々とした雰囲気に包まれた。ツアーも今回のようなメンバー構成だと悪くない。

エジプトではお馴染みの観光地を巡った。ルクソール、アスワン、アブ・シンベル、そしてカイロ。神殿、墓、ピラミッドが3,000年以上前からその場所にあり、そして悠久のナイルがその横を今も流れ続けていることを思うととても感慨深い。教科書やテレビで何度も目にしているはずなのに、やっぱり目の前にすると迫ってくるものがあった。

旅行記を書くどころかここ数回の旅行については写真のアップもできていないので、まずは一生懸命撮った300枚強の写真を整理したい。

ラマダーン

9月21～28日に休暇を利用してエジプトに行くのだけれど、どうやらこの期間、イスラム諸国はラマダーン中らしい。

旅行者は基本的に免除されるとのことだけれど、真っ昼間にあからさまにムスリムの前で飲み食いしたら嫌がられるんだろうな。ガイドブック「地球の歩き方」の解説によると9月は「ドライヤーの中にいるような暑さ」らしいので、水分なしで日中乗り越えられるか心配。

でも、きっとラマダン中はイスラム特有の雰囲気が広がっているんだろうと思う。稀有な体験ができると思って、楽しんでみたい。

次はエジプト

熟慮の末、夏休みの海外旅行先はエジプトに決定！

ピラミッド、スフィンクス、ナイル川、ルクソールの遺跡群、アブ・シンベルの遺跡群等、見所満載だし、料理も美味しそう。

ところで、今回も当初はいつも通り格安航空券を取って気の向くままに現地でスケジュールを組むつもりだったけれど、久しぶりにパックツアーを利用してみようと思う。9月の3連休が2週続くあたりを計画しているからか、現時点で手配できる航空券の最安値が、空港税やサーチャージ等を除いても14万円。ところが、インターコンチネンタルやシェラトンが宿泊ホテルに指定されているパックツアーが16万円程度だったのだ。バックパッカーに美徳を感じていながら、完全フリータイムは合計で半日間が3回程度しかないのがネックだと思いつつ、ホテルランクと気軽さに負けて、パックツアーに決めてしまいそう。これもおっさんになってきた証拠かなあ。

今からとても楽しみ。もう一度古代からのエジプトの歴史も読み直そう。

タイ、カンボジアより帰国

3月3～11日の9日間のタイ、カンボジア旅行より帰国。アンコール・ワットをハイライトとした今回の旅もなかなか充実していて楽しかった。以下が特に今回印象に残ったこと。

タイ（バンコク）について
・バンコクは豊か
地方農村に行くとまた全然異なった印象を持つのかもしれないけれど、バンコクはとても豊かな町だと思った。ロンドンやニューヨークといった先進国の大都市には及ばないまでも、大いに発展している。特に市内中心部サヤーム・スクエア付近はかなり現代的。
・「日本」が多い
日本人専用の歓楽街があるほど日本企業が多数進出しているバンコクだけれども、レストラン、食料品スーパーに至るまで「日本」が目立った。定食屋チェーン「大戸屋」を複数店舗見掛けたことにまず驚いた。また、あるショッピングモールの食料品スーパーでは、特に日本人専用のスーパーではないようだったのに、日本産商品が売られているだけではなく、生鮮食品にまで日本語表示がなされていた。何のためだろう。

カンボジアについて
・プノンペンとシェムリアップは別世界
カンボジアの首都プノンペンと、アンコール・ワットの拠点シェムリアップでは全くの別世界。プノンペンは生活観溢れ混沌としている一方、シェムリアップは完全に観光拠点。また、看板等の表示についてクメール語に加えて、プノンペンでは旧宗主国のフランス語、シェムリアップでは英語が目に付いた。
・米ドルが流通する
少なくともプノンペンとシェムリアップにおいて観光客向けには、現地通貨リエルよりも米ドルの方が流通している。大半の支払いが米ドルベース。
・貧しい
全体的に貧しい。特にタイとのギャップは激しかった。例えば、今回陸路バスでバンコクからシェムリアップまで移動したのだけれど、バンコクからタイ国境（アランヤプラテート）までは舗装された道路をエアコン完備のバスに、カンボジア国境（ポイペト）からシェムリアップまでは未舗装の凸凹道をエアコンが壊れたバスに乗った。国力の差を痛感する。
・内戦被害者が多い
長期間に及んだ内戦の影響か、手足がない人を何人も見掛けた。彼らは物乞いとなっていることが多い。
・背が低い
旅行中僕よりも長身のカンボジア人に一度も会わなかった。皆背が低い。

まだインドネシア旅行記も、ネパール旅行記も、メキシコ旅行記も書いていないけれど、タイ、カンボジア旅行記こそ追って書こうと思う。

さあ明日からは気分一新、また仕事に頑張ろう！

三大仏教遺跡、最後の一つへ

世界三大仏教遺跡といえば、ミャンマーのバガン、インドネシアのボロブドゥール、そして最も有名なカンボジアのアンコール・ワット。2005年1月にバガン、2005年9月にボロブドゥールを訪れた。そしていよいよ来月、休暇を取ってアンコール・ワットを目指そうと思う。

3月3日にバンコクに到着。いつも通り全くのフリープランだけれど、11日までの9日間、タイ、カンボジアを周遊する予定。タイではマーケットや寺院巡り等、たくさんすることを思い付くけれど、カンボジアはアンコール・ワットを訪ねる以外特に何も頭に浮かばない。地雷博物館？

楽しみ。

ロンドン寿司事情

約1ヶ月前にロンドンで発生した元ロシア人スパイアレクサンドル・リトビネンコ氏の変死事件。高価な放射性物質が殺害に用いられていることから事件への国家機関の関与が噂され、国際的な関心を集めている。

この事件のニュースを呼んでいて、ふと目に留まった記事があった。

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（略）
リトビネンコ氏は11月1日の朝、アンドレイ・ルゴボイ氏と元ソ連スパイ、そしてロシア人ビジネスマンのDmitry Kovtun氏と同ホテルバーでベンチャー企業について議論していた。リトビネンコ氏の友人のアレックス・ゴールドファーブ氏によると、リトビネンコ氏は会議中にジントニックをオーダーしており、紅茶をすすっていたという。その日の午後、リトビネンコ氏はイタリア人機密保護専門家のマリオ・スカラメラ氏とロンドンピカデリーにある寿司バーで食事をとっていたという。
（略）
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不謹慎かもしれないけれど、気になったのが「寿司バーで食事をとっていた」という記載。ロシア人が日常的にふと立ち寄るくらい、ロンドンには日本料理店、特に寿司屋が多かったことが思い出された。リトビネンコ氏が訪れた「ITSU（イツ）」は目抜き通りにありいつも賑わっていたし、その他行列が毎晩できる回転寿司屋まであった。

驚くべきことに、ロンドンではカフェでも寿司が販売されている。写真はロンドン出張中毎日朝食をとっていたカフェチェーン「EAT.」の寿司。蒸し海老、サーモン、手巻き寿司のセット、ちゃんとシャリは酢飯だし食べられないことはないけれど、もちろんお世辞にも美味しいとは言えない。そんな中4ポンド（= 1,000円）もするのに青い目をした外国人たちが横に並ぶサンドイッチに脇目も振らず寿司を買っていく光景は不思議なものだった。そもそもコーヒーと寿司って合うのだろうか。日本でスターバックスで寿司を一緒に買うなんて想像もできないし、取り合わせが悪くて想像したら気持ち悪い。

ロンドンっ子の間では「日本食」=「低カロリー」=「健康食」というイメージがあり、皆好んで買うらしい。確かにイングリッシュ・ブレックファストよりはずっとボリュームも軽いけれど、何だかなあ。

案外こんなところにビジネスチャンスが転がっていたりして。

ホステス・バーにご注意を

部屋を掃除していたら、先日のロンドン出張から持ち帰った面白いチラシを発見。

このような内容。

「注意　

ホステス・バー　

ロンドン警視庁及びウェストミンスター市議会に、ストリップショーやセクシャル・エンターテイメントを提供するといって女性が客引きを行なっている店で、法外な値段を請求されたという苦情が多数寄せられています。

まず、通常入場料金の支払いを求められます。

その他の料金表は通常店外に掲示されています。店に入る前にこの料金表を見て、ホステスによる接客を受ければ、あなたの意思にかかわらず後にサービス料金が請求される可能性があることをご理解下さい。数百ポンド請求される場合もあります。

無免許経営であり、違法にサービスを提供している店もあります。

料金に不審な点があれば、入店しないで下さい。」

ロンドンの繁華街ピカデリー・サーカスを1人でぶらぶらと歩いていたら、警官に手渡された。そんなに好きそうに見えたのか、1人だったから欲求不満そうに見えたのか。

世界各国、男のスケベ心を利用するビジネスが絶えることはない。